ちょっとした事から次々に色んな事を思い出せる人間の記憶

たまたま、隣町の国道沿いの道を車で走っていたら、懐かしい事を思い出しました。もう今は違うテナントが入っていましたが、昔はそこにあったビルの2階部分に料理教室が入っていて、結婚前にしばらく通った事があったのです。

料理教室では、基本的に生徒の皆がお料理を作って、それを試食して帰るのですが、私は一度だけ作らないで、他の人が作ってくれたものを食べるだけ食べて帰った事がありました。その日のメニューは確か筑前煮のような煮物で、材料の中に子芋がありました。普通に素手で皮をむいていたら、私はアレルギーでみるみるうちに手が真っ赤に腫れて来てしまい、痒くて痒くてたまりませんでした。先生に「たまにそういう人がいるので気をつけて」と後から言われても、もう手遅れで、私は仕方なく先生のアドバイスで、お酢を入れた洗面器のような物の中に両手をつけたまま、他の人が料理をするのをただ見ているしかありませんでした。

それ以降、子芋は食べるのは良くても、私はいちいち手袋をはめてまで作る気にならず、子芋を自分で料理する事はありませんでした。子芋の炊いたのは好きだったので、結婚してからは、近くの美味しい総菜屋を見つけ、いつもそこの子芋を買って食べていました。

ある時、その時の夫に、買って来た子芋を器に盛って夕食に出したところ、もの凄く美味しい!!と感激されてしまいました。しかも、完全に私の手作りだと勝手に思い込んだ夫が、後日知らないうちに、義理の父母に「料理がとても上手で、子芋の炊いたのが凄く美味しいから、今度食べに来て」等と自慢していて、姑からも「遊びに行くからその時是非食べたいわ」と言われてしまったのです。結局、その夫とは離婚したので、困った事にはなりませんでしたが、その当時は、遊びに来られる前日に、総菜屋に子芋を大量に買いに行き、こっそり鍋に移さなくては!と本気で思っていました。

車を運転しながら昔あった料理教室の前を通っただけで、次々に浮かんで来る色々な自分の記憶に、ふと我に返った後で、普段全く思い出さなくても、人の記憶が持っている引き出しというのは、もの凄く多いのだなぁと、何だか急に感心してしまった私でした。ミュゼハイジニーナ料金